国指定史跡秋常山古墳群史跡公園オープン(5月13日)

能美市教育委員会

 平成16年から整備を進めてきた国指定史跡・秋常山古墳群史跡公園が完成し、5月13日オープンしました。

秋常山古墳群は、北陸最大級の前方後円墳である1号墳と埴輪をもつ方墳の2号墳からなり、1号墳では葺石の一部を再現し、2号墳では墳頂部に復元埴輪を並べ、埋葬施設の発掘調査状況を間近で見学できる展示施設を設けています。

秋常山古墳群保存整備工事竣工式の様子

能美市は今年度を「観光元年」として、平成26年度末までに予定されている北陸新幹線金沢開業効果を先取りする活力ある地域づくりに力を注いでいます。その一つとして、市内の遺跡を里山の自然や九谷焼などの観光資源と結びつけた、さまざまな観光モデルコースを設定していく予定で、複数のコースを掲載したマップを年度内に作ります。観光ポイントのメーンとなる同古墳群は、今後市民の協力も得ながら周囲を囲むように四季の花を植栽し彩っていきます。

9月25日には、県内外の研究者を招く「古墳シンポジウム」を開催し、秋常山古墳群の歴史的価値や今後の活用法などを探ります。10月1日からは博物館で、秋常山古墳群をはじめとする能美古墳群の出土品や模型を紹介する記念展も開催し、古墳のまちとして盛り上げていきます。

能美古墳群活用推進事業

この事業は、「史跡(古墳)と花のコラボレーション」を通じて多くの人たちが史跡を「歩き、見て、学ぶ」機会を創出し、あわせて交流人口の拡大、市の活性化を目的としています。
史跡は保存されるだけでなく、地域の人々の誇りとして愛され、後世によりよい形で継承されることが理想です。こうした歴史文化遺産の保存理念に近づけるべく能美古墳群が「誰もが親しみ、集い、憩える」史跡となるよう、能美古墳群の核である秋常山古墳群およびその周辺地域を四季折々の花々で修景することとしました。
 四季の花々に囲まれた北陸最大級の秋常山古墳群、そして墳頂から望む優美な日本海、手取川、白山の展望をぜひお楽しみください。

秋常山古墳群

※能美古墳群:能美市が全国に誇りうる歴史遺産で、旧寺井町域を中心に平地に島状に点在する五つの独立丘陵上(西山・秋常山・末寺山・和田山・寺井山)にある60基あまりの古墳群の総称です。

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