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国指定史跡 昭和54年10月23日指定
九谷磁器窯跡
江戸時代
江沼郡山中町字九谷壱・イ(山中町管理)
指定面積 2万5701平方メートル
我が国の近世陶磁器「九谷焼」の発祥の地であり、大聖寺川に沿って山中温泉より南へ約14km遡った杉水川との合流地点にある。
昭和45、46両年(1970〜71)度にわたり発掘調査が実施され、多大な成果を収めた。1号窯跡は、全長33m以上を測る連房式登窯で、燃焼室(胴木間)、13房(室)の焼成室、煙道部より構成される。焚口と天井部は欠損しているものの他は完存している。また、1号窯上方の、作業場と想定される地点から出土した「明暦弐歳八月六日九谷」銘の色見から、明暦2年(1656)という操業年次の一端が知られる。2号窯は、6房(室)よりなる同じく連房式登窯で、考古地磁気学推定年代は1710年である。また、文政6年(1823)に開窯した吉田屋窯は、4房(室)よりなり、燃焼室(胴木間)は県道により削平されているが焼成室は幅も広く立派なものである。
また、「ばっ憩紀聞」に記す「朱田」の跡も窯跡前面の水田中に現存している。
昭和60年「石川県の文化財」より |
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